 下界の雑踏とは別世界のような落ち着いた雰囲気が漂う一階フロア。チェックインカウンタの方へ向かって歩くと、どこからともなく近づいてくるベル。「本日は特別階での予約を承っております」と、まずはクラブラウンジまで案内されてのチェックインは、これから流れようとする優雅な時間の始まりを告げる。
客室にそっと置かれた支配人からのメッセージには「Welcome Back」の文字が書かれてある。「お帰りなさい」これがリッツカールトン流のゲストの迎え方だろう。「また来て良かった」「もう一度来よう」と思わせる、リッツカールトンの名に恥じることのない一流の粋な演出である。
リッツカールトンホテルのゲストとして最も楽しみなことは、クラブラウンジで過ごすことだろう。 クラブラウンジは落ち着いた雰囲気のこのホテルの中でも、さらに静かな大人の空間である。シャンパングラスを片手に、ノートパソコンを広げる白髪の紳士。傍らで大きなグラビアのファッション雑誌に目を傾けているマダム。ここではゲスト自身もその風景の一部に溶け込んで、慌ただしい時間の流れを止めているかのようだ。上層階の窓の向こうに広がる景色はいつもと同じ大阪の夜景のはずなのに、街の灯には日常とは異なる美学の心を見いださずにはいられない。まるでリッツカールトン大阪のクラブラウンジには、人の心を動かすことができる魔法使いが住んでいるようだ。 |
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